発表されない真実。

最近「最高気温更新！」と言うあまり嬉しくない単語が飛び交っています。高知県では連日４０度を超える異常な暑さだそうです。ちなみにこの最高気温とはどのようにデータを取っているかみなさんご存知でしょうか？気象庁の測定方法は電気式温度計を用いて観測するそうです。この電気式温度直射は直射日光に当たらないように通風筒と呼ばれる上部に電動ファンの装備されたでかい水筒のような筒の中に設置されています。しかも、この通風筒は芝生の上に設置されており、電気式温度計は芝生の上１．５ｍに設置され、常時電動ファンで中の空気の入替えがされていると言う恵まれた環境で測定しているのです。みなさんご存知の通り芝生の上とアスファルトの上とでは全然温度は違います。このような恵まれた環境ですら４０度ですので、普通の車が走るようなアスファルトの上はどんな温度になっているのでしょうか？ちなみに上記写真は風通しの良い室内でエアコンを使わない状況で測定した数字です。この時点では３２度を指しています。ちなみに測定日時は２０１３年８月１４日、１３時です。測定箇所は厚木某所、同日同時刻で気象庁の発表した厚木エリアの気温は３４度でした。


こちらの写真が日当たりの良いアスファルトの上での測定結果です。もう温度計が完全にヤル気をなくしているのが解ります。レッドゾーンどころか完全に針を振り切り、湿度計の邪魔までしている有様です。どう軽く見積もっても７０度は超えているのではないでしょうか？これが私達の愛車がさらされているリアルな温度です。もちろん地面に接しているワケではないのでこの温度が直接伝わるのはタイヤだけですが、これだけの温度の地面から数センチ上にエンジンがあるのです。走行していれば走行風によってそれなりにエンジンは冷えますが、渋滞なんて巻き込まれたらさらに過酷な状況に陥ります。渋滞に巻き込まれれば走行風はゼロ、その上車内を冷やすためにエアコン等でさらにエネルギーを使いながらもエンジンはアイドリング状態。ここまで来るともう冷却系はすべて全開です。ファンと言うファンは回りっぱなしで冷却水やオイルはエンジンを冷やすためにどんどんその能力を発揮し、劣化して行きます。このように考えるとどれだけ夏の前と後のメンテナンスが重要かご理解頂けると思います。


あまりの温度計の振り切りっぷりに「温度計が壊れているのではないか？」との疑惑が浮上したので試しに冷凍庫に放り込んでみたのが上記写真です。どうやら温度計はきちんと作動していたようです。暑いと人間も大変ですが、エアコン等で人間を快適な状況にしながら走行している車はもっと大変な状況で頑張っています。夏の前と後にはその頑張りに応えるべく、きちんとしたメンテナンスをして愛車を労わってあげましょう。それが車好きの愛車に対する愛情だと思います。

隠れた恐怖。

先日、オイルメーカーの方と色々と話をしたのですが再認識させられる事が多々ありました。やはり１番強く感じさせられたのは「車の程度は走行距離ではなく、どれだけきちんとメンテナンスされていたかによる。」と言う事です。日本は妙な国でどうしても「走行距離が少い程、程度が良い。」と言う考えが定着しています。例えば「２０１０年式、走行距離３７０００ｋｍ、程度極上！」と言う中古車が雑誌に載っていたとします。大多数の方は「３年前の車でこの走行距離なら程度が良いに違いない！」と感じるようです。残念な事にそれは自分に有利な思い込みである事が多々あります。残酷な現実が上記写真です。この写真はオイル交換等の基本メンテナンスが雑だった欧州車のエンジンオーバーホール時の写真です。メーカーや車種名は伏せますが、走行距離は３００００ｋｍ少々、年式も数年前の現行モデルだったそうです。「オイルは車の血液。」と言われるくらいに重要なモノです。なぜかオイルを軽視されている方は多いですが、ある意味１番重要なパーツと言っても過言ではありません。オイル交換を怠っただけで３００００ｋｍしか走っていないのにエンジンオーバーホールしなければならないと言う事もあるのです。逆に走行距離が２０００００ｋｍを超えてもしっかりしている車は前オーナーさんがきちんとメンテナンスしていた場合が多いです。メンテナンスが雑で２０００００ｋｍを超える距離を走る事は出来ませんし、その距離になると他の部分もきちんと手を加えられている個体が多数です。もちろん個体によるので一概には言えませんが、走行距離に惑わされず、真実を見抜くのは大切だと思います。ちなみに「エンジンオイルは最低でも１年以上は交換不要。」と勘違いされている方がたまにいらっしゃいますがこれは大間違いです。すべてのエンジンオイルが１年以上交換不要なワケではありません。このような勘違いをされている方はきっとメルセデス・ベンツやＢＭＷ等の新しい車種の話を聞かれたのかもしれません。最近の輸入車はエンジンオイルの交換時期になると車がチェックランプで教えてくれますが、走り方によっては１年以上ランプが点かない場合もあります。しかし、このような車に使用されているオイルはディーラー指定の高性能オイルですし、車自体の基本性能や耐久性も非常に高いです。古い車種にホームセンターで売っている激安オイルを入れて１年走るのとはワケが違います。古い車には古い車の、新しい車には新しい車のメンテナンスがありますのでくれぐれも混同されないようにご注意下さい。

最悪なバランス。

世の中には需要と供給のバランスと言うモノが存在します。欲しい人（需要）の数が欲しがられるモノ（供給）よりも多ければ相場は高沸し、逆だと相場は低迷します。中古車は大抵の車種はそれなりの相場で稼働していますが、中には通常とはまったく異なった動きをする車種が存在します。個人的に最近、今まで以上に異常とも思えるのが空冷エンジンのポルシェ・９１１シリーズです。もともと非常に人気の高い車種ではありましたが、最近はさらに人気が加速しているように思えます。先日、９１１カレラＲＳ（９６４）の走行距離が１０００ｋｍにも満たないほとんど新車のような個体がありましたが、２０００万円に近い値段で取引されました。ちなみに９１１カレラＲＳ（９６４）は新車で１１００万円くらいの価格でした。絶版車とはいえ、新車の２倍近い金額で取引されると言うのはスゴいです。ちなみにノーマルのカレラ２やターボも程度によっては新車と同様の金額で取引されています。これだけ人気があると言う事は探している方がそれだけ多いと言う事なのですが、残念な事にモノが全然ありません。私もたくさんの依頼を受けていますが、なかなか良いモノがないので提供するのに非常に時間がかかっている状態です。今後はさらに良い個体は減り、欲しがる方は増えて行く傾向にあるのでこの最悪なバランスはさらに加速されるのでしょうね・・・お探しの方はチャンスがあったら逃さない事をオススメします！

夏だ！海だ！

最近、朝起きた時点で「冬まで冬眠したい！」等と考えてしまう気候が続きますがみなさんの愛車はいかがお過ごしでしょうか？大排気量エンジンにはツラい季節ですがきちんとメンテナンスをしてトラブルを事前に防いで行こうと思います。さて、私のような車バカにも多少はまともな友達はいるのですが、先日その友達から「今度みんなで海に行こう！」と言う提案を頂きました。たまには車以外で楽しい事を味わうのも良いモノかと思い、参加する旨を伝えると予期せぬ言葉が・・・

「　４　人　で　お　前　の　ポ　ル　シ　ェ　で　行　こ　う　ぜ　！　！　」

もちろんぴんぽるは普通に真夏の渋滞に遭遇した状態でもオーバーヒートの兆候すら見せず、エアコンが効いた快適なドライブが楽しめます。しかし、車内の温度が快適でも広さはどうにもなりません。あの狭いリアシートに大人２人乗って長時間の渋滞と言うのはかなり厳しいはずです。実際、何年か前に奥多摩の方にバーベキューに行った事がありますが、後ろに座っていた大柄な友達は発狂しそうになっていた記憶があります。しかも今回のメンバーは大柄な体格ばかり・・・他の２人には私の車で行く事の了承は得ているそうですが、間違いなく他の２人は私の車がポルシェ・カイエン、またはパナメーラ辺りと勘違いしている気がします。ここまで「知らぬが仏。」と言う言葉がピッタリなシチュエーションも珍しいです。その前に出先でたまたま渋滞に巻き込まれたなら仕方ないですが、行く前から絶対に渋滞に巻き込まれると解っている夏の海岸にわざわざぴんぽるで行きたくありません。しかも、夏の海岸は車上荒らしや荒い運転のドライバーによるトラブルが盛りだくさんです。去年に電車で海に行った時なんて３時間で３回も事故を目撃しました。こんな危険なところはセカンドカー、レンタカーで行くのがベストと思われます。まぁ勘違いしている残りの２人が当日迎えに行った時にぴんぽるを見てどんな顔をするか見てみたい気もしますが、好奇心以上に危険が勝るのでプラン自体を変更させようと思います。みなさんも楽しい夏をお過ごし下さい！

理解を超えたラインアップ。

ある意味非常に残念な情報が入って来ました。あのポルシェイーター等と呼ばれていたＢＭＷの高性能モデル、ＢＭＷ・Ｍ３が今後はラインアップから消滅するそうです。厳密に言うとＭ３と言う呼び方が今後はＭ４になると言うだけで、実質残るので良いのですが、理解出来ないのはそのラインアップです。何と！Ｍ４は４ドアセダンのみのラインアップになるとの事！ちなみに現代では言うまでもありませんが、当然私の大好きなＭＴの設定は消滅しております。Ｍ３シリーズは歴代レース用のイメージがあるのでやはりクーペボディが個人的にはイメージがあります。Ｅ４６のＭ３なんて自分で所有したいくらいの美しいボディラインです。しかしなぜＭ４はセダンボディだけなのでしょうか？Ｍ４はボディ大きくなるし思い切りＭ５とカブってしまうのではないでしょうか？そしてさらに理解不能なのが、４シリーズには通常のクーペが用意されると言う点です。ベースになる通常の４シリーズにクーペがあるのに、なぜＭ４はわざわざセダンボディのみにしたのでしょうか？どうせならクーペ、セダン両方ラインアップすれば良いのでは？何かクーペボディが目の敵にされてしまっているような感じでちょっと悲しいです。上記写真は通常の４シリーズクーペですが、通常モデルでもここまでカッコイイのですからぜひＭ４のラインアップにクーペも加えて欲しいですね！