本当だったウソ。

最近は全然扱っていませんが、数年前は毎週のようにフォルクスワーゲン・ニュービートルの販売をしていました。当時はニュービートルやＢＭＷ・ミニが手頃な価格となっており、常に在庫として数台置いておくレベルで人気があったのです。そんな感じなので毎週のように新しい在庫のニュービートルが入って来るのですが、ほとんどの車のステアリング横に、透明な細長いキャップのような物体が搭載されていたのです。ちなみにこちらは「フラワーベース」等と呼ばれている、上記画像のように花を飾るモノなのですが当時の私はまったく知りませんでした。押しても引いても何も反応が無いので「機械的なスイッチじゃないな・・・じゃあ何なんだ？」と思っていたので、仲の良い業者が遊びに来た時に聞いてみたら「それは花を飾るヤツだよ。ウソだけど！」と言われ、「それはお洒落だな！」なんて言いながら爆笑していた記憶があります。いつの間にかニュービートルの人気も落ち着いたので在庫として入って来る事が少なくなり、ほぼ扱わなくなった最近に本当の用途を知って「あの時のウソは本当だったのか！」と驚きました。調べてみるとビートルのフラワーベースは、ニュービートル以前の昔の空冷エンジンを搭載していた時代のモデルからあったそうです。当時のフラワーベースはもっと大型で、結構な量の花を挿せるくらいの容量があったらしいです。個人的に「車の中に花を飾る。」と言う行為は、どちらかと言うとイタリア車やフランス車が考え出しそうなイメージなので、質実剛健なイメージの強いドイツ車にこのような装備があるのは意外でした。