個人的にはダメ。

最近ガソリン価格高騰のせいか、「ハイオクガソリン用の車に、レギュラーガソリン入れても大丈夫って聞くけど本当？」と聞かれる機会が増えた気がします。確かにネットを見ると、「回転数上げなければ大丈夫。」や「まったく問題ない。」等と無責任なコメントが飛び交っていますが、私的には「普通の車はダメ、輸入車や趣味性の高い車は緊急時以外は絶対にダメ。」だと思います。基本的にハイオク仕様車は、ハイオクを使う事を前提に造られているので、設定がレギュラー仕様車とは違います。ハイオクはレギュラーよりも燃えにくくて圧縮を高めてから点火するため、ハイオク仕様のエンジンにレギュラーガソリンを入れると、本来の圧縮に達する前に燃えてしまいます。これが「ノッキング」と言われる現象で、走っている時にノッキングが発生するとガクガクしてスムーズに動きません。たぶん「低回転なら問題ない。」と言う意見の方は、「ノッキングが発生するような回転数まで回転を上げなければ大丈夫。」と言う意味なのだと思いますが、低回転だから大丈夫と言う保証はどこにも無いのです。確かにハイオクはレギュラーよりも大体１０円前後高いですが、ここを節約したとても月に１０００ｋｍ乗る方でも１万円しか変わりません。毎月１万円を節約するためにエンジンや点火系等にダメージを与え続け、結果的に何十万円もの修理代を払うと考えたら、まったく節約になっていない事がご理解頂けるかと思います。なみにこれはあくまで「普通の車のスポーツグレード等でハイオク仕様になっている車。」の話であって、輸入車や趣味性の高い車、チューニングカーレベルになると「安くても何十万円、高くて何百万、ヘタすりゃ１０００万円超え！？」と言う修理費用になりますので、「レギュラーを使ってでも走らないと命の危険がある。」と言う時以外には、絶対にレギュラーは使わない方が良いと思います。節約は大切ですが長期スパンで考えて、本当に節約になっているかをきちんとお考え下さい。