そんな値段だったの！？

昔にオーテック・ザガートステルビオと言う車がありました。アルファロメオ・ＳＺと間違える方が多い車でしたが、オーテックがイタリアのカロッツェリア・ザガートにデザインを依頼した日産車です。ちなみにオーテックは日産の子会社で、救急車等の特殊車両を造る架装メーカーです。このザガートステルビオは１９９０年にデビューしているので、私が２０代前半だった時は既に中古車として市場に出ていました。そこまで記憶が鮮明ではありませんが、確か５００万円を切る価格だった気がします。「これだけ独創的なデザインで５００万円か！でもＭＴ設定無いからなぁ・・・」等と思った事もあったのですが、そこまで興味を持てず新車価格は知らないままでした。しかし、先日ザガートステルビオの記事を見つけて読んでみたら「新車価格は１７８０万円で、当時のメルセデスベンツ最高峰、５６０ＳＥＣの１４６５万円を超える価格だった。」との記載が！ザガートステルビオってそんなに高かったのですね？しかし、詳しく調べてみると日産・レパードの最上級グレードをベースにオーテックがフレーム補強と改良、エンジンと足回りをチューニング。フレームを造った状態の、ほぼホワイトボディの状態でイタリアのザガートまで輸送して、ザガートの職人がアルミ叩き出しでボディを造ると言う、バブル時期だったから出来たと思われる豪華な造りだったのです。それだけ凝れば１７８０万円も納得ですが、販売は苦戦して限定２００台の予定が１００台しか生産されなかったそうです。個人的にオーテックは「ムダにスゴい日産・マーチを造りたがるメーカー。」と言うイメージがあります。昔のマーチ１２ＳＲとか、この前出たマーチボレロＡ３０等は「何でマーチにここまでする！？」と言う内容です。友達のプロのメカニックが「マーチ１２ＳＲはスゴい！」と言うくらいですので、機会があったらぜひ乗ってみたいと思います。