投資ブーム？

ここ数年で輸入車、日本車問わず古いＭＴのスポーツモデルの値段が上がっているせいか、最近は妙な電話が増えました。先日も「そちらの在庫のトヨタ・セリカなんですけど、数年後にはいくらくらいになりますか？」と言う、ワケの解らない電話が来たので困りました。「そんな事知りません。」と答えても、「以前のブログでも、この車はこれから値段が上がるとか書いてあったじゃないですか？これからの動きを教えて下さい。」と、私の好みとは違う方向にアツい方だったので大変でした。確かに古い輸入車等を５００万円で買って、１年後に２０００万円で売れたら４倍の値段になった事になります。年間で１５００万円の儲けですから、投資をする方には魅力的な投資対象に映るのでしょう。しかし、１年後に値段が上がるかどうかと言うのは、中古車業界にいても非常に解りにくいのです。もし、そんな相場の動くタイミングが解っていたら、中古車屋は誰でも大金持ちです。それに現在の昔のモデルが人気があるのは、あくまでメーカーが新車でＭＴの生産を少なくしていたからです。現にポルシェはＭＴの需要を認めたのか知りませんが、次期モデルにはＭＴの設定を復活させますし、これからの動き（特に水冷モデル。）はまたちょっと微妙になって来ると思います。そして、現在人気のＭＴスポーツモデルですが、今後はそんなに値段は上がらないような気がします。ここ数年で一気に人気が上がりましたが、「人気があるから買ってみたけど、予想以上に手間とお金がかかるから手放したい。」と言う方からの買取り依頼が増えて来ています。投資家の方には残念な話だと思いますが、個人的には車は投資対象にしない方が良いと思います。